サンティアゴ・デ・コンポステラ

私は今クリスチャンだが、改宗する何年も前に、スペインのキリスト聖地巡礼、サンティアゴ・デ・コンポステラに行ったことがあった。
決してキリスト教が好きだったわけではなく、歴史学に興味を燃やしていた祖父の代わりに行かされたのだった。

ツアーバスには沢山のシニアが乗っていて、若いのは私だけだった。
マドリードかはフランス側の巡礼地に飛び、そこから西端のサンティアゴまで移動する長旅だったが、
沢山の綺麗な教会、珍しく修道院、芸術作品に触れて、理系の私ですらとても充実して、感動的な旅だった。

カトリックのクリスチャンとなった今、一番後悔しているのは、ミサに出られなかったことだった。
英語しか分からなかったし、グレゴリオのミサ曲、典礼の次第が分からなかった。私が帰国してすぐ、体調が悪かった祖父は癌で亡くなった。
この旅は、おじいちゃんからの最後のプレゼントだったんだなと既に悟っていた私は、大聖堂の中で涙した。
それから数年して私は受洗した。機会があったら、また、みんな優しくて、料理も美味しいサンティアゴの旅に出てみたい。